chatter 頭の中のひとりごと【イーサン・クロス】

・幸福であるはず(たとえば友人と時間を過ごしたり、達成を祝ったりして)なのに、頭の中で繰り返される考えに心を飲まれてしまうことがある。人の気分は、何をしたかではなく、何を考えたかによって決まる。

・ボルト・テイラーの脳卒中

・アンキールの暴投

・ある特定の種類の遺伝子を持っていても、それが作用するとは限らない。ピアノの鍵盤が遺伝子である。人々がそれぞれ違うのは鍵盤がどう叩かれるかで変わるから。これが遺伝子発現。

・チャッターは私たちが何かにズームインする時に起こる現象であり、感情を煽り立てることによって、広い視野を失うこと。チャッターに襲われた時はズームアウトして、心理的な距離を置くこと。

・他人を観察するように自分を観察する

・日記をつける行為は経験からの距離を生み出す

・「私」ではなく「自分の名前」を呼ぶ

・相手のニーズをよく考えずにアドバイスすれば、当人の自己効力感を損なってしまう。

・助けられる側に気づかれないように助ける

 ※目に見えない支援

・言葉にできない雄大なものの存在を前にすると、自分、そして頭の中の声、が世界の中心だとは考えられなくなる

スティーブ・ジョブズは33年間、毎朝鏡で自分の顔を見て、今日が人生で最後の日だとしたら、今やろうとしていることで満足できるかどうかを自問した

・儀式がより大きな意味を帯びるのは、私たちが直接的な関心事を超越して自分自身よりも大きな力と繋がるのを助けてくれるからだ。儀式は私たちの視野を広げる

・大事なのは自分自身のツールボックスを作る事だ、それは各自が解かなければならない難題。

・チャッターに見舞われた時には、それを鎮めるための距離を思考と体験の間にとるのが効果的である一方、喜びに関しては、逆に、人生の愛おしい瞬間に没入する方が十分に味わえる。

傲慢と善良【辻村深月】

この小説は第1部と第2部で構成される恋愛小説。

第1部では彼氏側の視点で、突然自分の前からいなくなった彼女を探す展開。

第2部では、いなくなっていた彼女側の視点で物語が進む。

自分が知らなかった彼女の過去を知っていく中で、彼女がこれまで善良に生きてきたからこそ、感じてしまう傲慢な気持ちが彼女を苦しめていたことを知る。

そして、信じていた彼女のイメージが壊れた時、第2部に突入する。

そんな彼女視点で進む第2部は、誰よりも善良に真面目に生きてきたからこそ、感じる苦しさがそこにあり、彼女の気持ちに共感する読者は沢山いるだろうと思った。

 

恋愛、婚活が物語の軸ではあるものの、一人の人間が自立して生きていく中で、大切なものが何かを物語を通して感じられた。

家族や友達の意見を素直に受け入れて生きることも大事だが、苦しい時に自分の中で昇華して、自分で選択して前に進めた時、自立して生きていく上で大切なものを見つけることが出来るのだと改めて感じられた。

困難を乗り越えるリーダーになれる7つのすごい習慣【松下幸之助】

何かを聞き出そう、引き出そうを持ち続ける
任せて任さず
後輩にも教えてもらう
週休2日制 1日休養 1日教養
社会のために、全体のために仕事をする
人情の機敏、働く者の心を知っている
納得しない場合はとことん話し合う
困難を乗り越えられると思い込む
何かあれば身を挺してことにあたるリーダー
完璧を求めつつ、思い切りのよさを欠かさない
完璧にとらわれて待機を逃す 目安60%
好き嫌いではなく能力で人事をする
上司と部下が本気で話し合ってこそいい仕事になる
良い主人、悪い主人どちらからも学べる
まねぶ
目的に結びつけて仕事をする
やり切る覚悟
問題を目の前にしたらすぐ行動に起こす
学んだことは自分の知恵を混ぜながらやる
失敗より、スピードが遅いことを恐れよ
大きな仕事より平凡なことを丁寧にすることの方が重要
仕事を甘く見て犯した失敗、同じ失敗は×
大変だけどやりたいことをやるため責任を負う
分かってはいるけど、現実には不可能だと思ったら、実現することはない
0と1は違う
お金や物の損失より人の信用を失うことが×
計画しながらやってみる
※塩は白い粉、舐めてみるとしょっぱい
自らの意思を貫く力強さ
織田信長 桶狭間の戦い
知恵知識よりも熱意が強いのが大事
愚直と言われても、地道に進み続ける勇気
不景気でも今しかできないことに取り組めば、大きな差別化ポイントになる
ダム経営
一日2回ケジメをつける
逆境にへこたれるか、立ち向かうか
成功のために最も必要なものは「集中」
Microsoft創設者ビルゲイツ
選択に迷った時は「どちらが得か」ではなく「何が正しいか」
自力があってこそ他力を使いこなす
自分の天分を活かし、自分の道を歩んだ先にあるものこそが「人間としての成功」である

【ユーモアは最強の武器である】ジェニファー・アーカー/ナオミ・バグドナス

人々が1日に笑う回数は、23歳頃から急激に

 減り始める。

 平均的な4歳児が1日に300回笑う

 →平均的な40歳は2〜3ヶ月かけて300回笑う

・陽気さとユーモアとコメディーを区別する

 体を動かすこと、運動、スポーツと同じ

 運動が特定の目的のために体を動かすように

 ユーモアも特定の目的のために陽気さを用いる

 そして、運動能力と同じようにユーモアは

 鍛えることができる

 スポーツと同じようにコメディーもテクニック

 を駆使する必要があり、練習がいる

ユーモアを発揮すると、勇気や自信、頭の回転

 の速さを感じさせ、有能そうな印象を与える

ユーモアを使うことで記憶に残りやすい

・一緒に笑うと相手に対して腹を割ったり、

 弱みを見せやすくなる

・創造性とは遊び心をもった知性である

 byアインシュタイン

ユーモアの核心には事実がある

 「あるある」ネタに心の中で相槌を打っている

 「面白いこと」ではなく「事実」を探す

多くのジョークがうけないのは、

 ミスディレクションや驚き欠けているから

・悲惨なアクシデントと素っ頓狂で明るい語り口

 のギャップに思わず、夢中になる

とにかく誇張する

コールバック

 以前、うけたジョークや面白かったことを引き

 合いに出すこと

 相手も楽しい返信をしやすくなる

 相手と自分が笑った瞬間を甦らせるのは、

 大きな効果を生む。

 仲間意識を刺激し、グループの絆を深める

・なぜ仕事上のコミュニケーションでは、その人

 らしさや性格や癖などを、排除すべきだと思い

 込んでいるのか?些細なことで、雰囲気が和ら

 ぎ、親しみや信頼が生まれるのを理解したい。

・別れの挨拶を個性的に。

 ピーク・エンドの法則

・最悪のアイデアを出してもらう。

 平凡なアイデアはおいやられ、笑い声が起こる

・選択肢があるなら、相手の人柄を知りたい、

 信頼できる相手を選びたいと思う。

 ユーモアのセンスは最も重要

・ユーモアを使うことで、自分自身や会社の失敗

 を重苦しくない方法で認めやすくなる。

 人生の出来事を喜劇として捉える人たちは、

 ストレスが少なく、エネルギッシュで果敢で

 充実する。

・失敗した時、ユーモアを発揮すれば、気持ちの

 切り替えに役立つ。失敗から学んで立ち直りや

 すくなるため、失敗から再チャレンジまで時間

 を短くできる

・遊び心のあるやり方で人を褒めた方が、意義深

 く感じる。特別なやり方でほめてくれるほど、

 気にかけてくれていることを実感できるから

仕込みを感じさせてしまったら、面白くなく

 ちゃいけない。ついうっかりだったら、

 ピーナッツ一粒落としただけで、うける。

エス・アンド

【世界一やさしいブログの教科書】染谷昌利

・収益が大きくなる傾向にあるジャンル

 単価が高い業界(不動産、旅行、PC)

 生涯の使用金額が高い業界(保険、カード)

 自己成長のジャンル(就職、資格、語学)

・書評ブログ

 毎年8月後半に、読書感想文の課題図書に

 なりそうな本は多くのアクセスを集める。

視点の変化、質の進化が重要

 自分が表現したい事は書き換えていい。

Googleアナリティクスと

    Google search Consoleでデータ解析

SNSで拡散されやすい投稿

 人の感情を揺さぶるタイトル、極端な内容

 アイキャッチとなる画像

・KDP キンドルダイレクトパブリッシング

 amazon社が提供する電子書籍出版サービス

・会話を意識して書く

 マンガが面白いのは、

 キャラクターが放つセリフだから

 読んで面白いのは、人を感じさせる言葉だから

 1対1で直接自分が話してるいるような雰囲気で

・自分の考えを世間に知ってもらえるきっかけ

 が生まれ、共感してくれる人が自分の周りに

 集まってくる環境になり、自分の会いたい人に

 会えるようになる

・ブログ運営で一番大切な要素は信用

・良いものは沢山溢れてる。

 上手にその価値を発信できる人は多くいない。

Kindle本が売れる。Kindleユーザーは多い。

・深く考えず、やりたいことがあるなら続ければ

 いい。それは立派な自分の軸になる。

毎朝一人で考える時間を作り、アウトプット

 することで、どれだけ多忙でも自分のペースを

 保つことができる。

・型を意識して自分が読みたいと思える記事を

 書く

・関連するキーワードを文中に含める事が重要

・フロー型記事 SNSと相性が良い

 ストック型記事 検索エンジンと相性が良い

・自分に必要なイベントなのか吟味して参加する

 イベントには名刺を持っていく

 1万円以上のセミナーよりも30冊の書籍

・クリック報酬型広告

 Google Adsense、nend

    PV(ページビュー)の増大

 クリックされやすい広告配置

・成果報酬型広告

 物販型とサービス申込型

 親和性の高い商品を紹介する

1情報発信 2記事数の増加 3読む人が増える

 4リピーター化 5商品が売れる

10〜15記事でブログの審査

・GoogleAdsense 1日、2万〜3万PV

    生活できるレベルの収入になる

 適切なキーワードで上位表示、文章術

接客をうけてほしいかも、と思ったら、それは

 人の心を動かすキラーキーワード

・リアルタイムでチャレンジし、成長具合や効果

 を共有することで、信頼感や一体感、臨場感を

 作り出す

・子供でも理解できる言葉で

    専門用語を一般的な言葉に直す事も立派な翻訳

・自分の得意分野で実績を残し、その知識を共有

 する場で次のステージのキーパーソンと

 知り合っている

・食べてもらえれば分かるはただの言い訳

 文章を読んで食べたくなる理由が大切

・好きな事を発信しているブログ運営から

 あなたの発信能力を必要としてくれる人に

 提供し、喜んでもらう。

【限りある時間の使い方】オリバー・バークマン

・我々に与えられたこの時間はあまりの速さで過ぎてゆくため、ようやく生きようかと思った頃には、人生が終わってしまうのが常である。

by古代ローマ哲学者セネガ

・限界を受け入れるとは「何もかもは出来ない」と認める。

何に集中し、何をやらないか意識的に選択し、自分で決める。

「選択肢を確保する」という誘惑に負けない。ほとんど全てのチャンスを逃すことは当たり前の現実。そうでなければ、そもそも決断に価値はない。

事実を直視して、午後6時になってもまだ動けると認める

・いつか全てが片づいて完璧な時間が手に入るというのは、ただの幻想。これは人生のあらゆることに当てはまる。

・「私はコーヒーを自分で淹れることが好きだ。だが、スターバックスのインスタントがあまりに便利なので、私は「好き」なことをほとんどしなくなった。

・時間が少しでもあること自体が、不可解なほどに奇跡的なこと。自分が何をしているかは、もはやそれほど意味がない。大事なのは、自分がそれをしているという事実だ。そのことに気付いた時、感謝の気持ちが溢れ出してくる。

・大きな石の話

 そもそも教師は、瓶に入るだけの量の石しか持ち込んでない。大きな石は何個入る、と前もって確認していた訳だ。でも、時間管理の本当の問題は、大きな石があまりにも多すぎることである。

そもそも実生活では、大事なことのほとんどは瓶に入らない。前もって細工されたクイズとは訳が違うのだ。

ミシュラン星付きレストランでの最高の食事も、心がどこか別の場所にあれば、インスタントラーメンと変わらない。誰かと一緒にいれても、自分のことしか考えていなかったら、1人でいるのと同じだ。意味のある体験をするためには、その体験に注意を向けなくてはならない。注意を向けていないことは、起こっていないのと同じだから。

パートナーや子供を愛したり、キャリアや目標に身を捧げたり、公園を散歩する喜びを味わったりするためには、そもそも献身する対象に注意を留める力が欠かせない。

気晴らしに屈するのは、自分の有限性に直面するのを避けるためだ。つまり、時間が限られているという現実や、限られた時間をコントロール出来ないという不安を、できるだけみないようにしているのだ。重要なことに取り組む時、僕たちは自分の限界を痛感する。思い入れが強いからこそ、完璧に出来ないことがもどかしい。

難しいタスクを落ち着いてやり遂げるには、完璧に没頭出来る状態を夢見るよりも、嫌な気持ちをそのまま認めたほうがいい。苦痛や退屈を否定せず、今起こっていることをそのまま見つめた方がいい。

・未来をコントロールしたいという執着を手放す。計画とは全て現時点での意思表示にすぎない。未来の側にそれに応じる義務はない。

・人生のあらゆる瞬間はある意味で「最後の瞬間」この貴重な瞬間を、いつか先の時点のための踏み台としてぞんざいに扱うなんて、あまりにも愚かな行為である。

・「物事の進むスピードを自分でコントロール出来ない」という真実に直面し、不安を抑えつけようとする努力をやめた時、不安は何か別のものに変化する。幻想を捨ててほっと息をつき、ありのままの現実を認めた時「忍耐」という重要な能力を獲得出来る。

誰もが急いでいる社会で、急がずに時間をかけることの出来る人が得をする。大事な仕事を成し遂げることが出来るし、結果を未来に先送りすることなく、行動そのものに満足を感じることが出来る。

スターリン政権で1週間を5日にして、4日働いて1日休みとした。労働者は5グループに分かれて、それぞれ違う日に休みが割り当てられた。そうやって、常に4つのグループが工場で働けるようにした。休日は一人ぼっちで何をすればいいか分からなくなった。

ソ連政府は、時間の価値が量で決まるのではなく、大切な人と過ごせるかどうかにかかっているという真実を図らずも証明した。

完璧な衰退よりも不快な成長を目指した方がいい。

・大人になるということは「誰もが全てを手探りでやっている」という事実を徐々に理解するプロセスである。どうせいつまで経っても手探りでやるしかないのだから、尻込みしていても仕方ない。待つのはもう終わりにして、今すぐやりたい事をやろう。知識や技術が足りなくても構わない。どうせ誰だって、あなたと同じようなものなのだから。

・次に何が起こるか分からないというのは、人が当たり前に置かれている状況だ。どうなるか分からないからこそ、心配よりも好奇心を選んだ方がいい。

重要なのは、時間をかけることではなく、親切を実行に移すことだ。

【また、同じ夢を見ていた】住野よる

自分の気持ちを素直に言葉にして、純粋な気持ちで行動する奈ノ花。

 

「好きなものは好き。嫌いなものは嫌い。」本来、奈ノ花のように純粋な気持ちで言葉にして行動にすればいいのに、それが出来ていなかったことに気付かされた。

 

本の中で一番好きな場面は、国語の時間「幸せとはなにか」について考える時、不登校になっていた桐生くんが「僕の絵を好きだって言ってくれる友達が、隣の席に座っていることです」と答えた瞬間。

 

なにか忘れていたことを思い出したような、人生のどんでん返しをされたようなそんな感覚になった。

 

アバヅレさんの幸せが「誰かの事を真剣に考えられること」であったように、

南さんの幸せが「自分がここにいていいって、認めてもらえること」であったように、

授業参観の日、奈ノ花が「ここに今、お父さんとお母さんがいてくれることです」と言ったように、

「誰かのことを思う時、思われていると実感した時」幸せははっきりとそこに訪れていて、これが僕の幸せの定義であると今読み終えて感じている。

 

素敵な本すぎて、色んな思い、考えが出来て、また読みたいと思わせられる本だった。