旅のラゴス 筒井康隆

人生は旅である。

そう思わせられる本

多くの人と出会い関わり、

多くの本を読み無心で学び、

自分の信念を持って過酷な状況も乗り切る。

ラゴスの旅は人生の本質的な楽しみ方を教えてくれる。

物語は、集団転移で異空間を超え、別の場所へ移動する牧畜民族、人の話したことを全て暗記できる能力、そんな超能力を持つ者がいる世界で1人の男ラゴスが北から南へ、南から北へ旅する物語。

なぜこの世界の人たちは超能力を開花させたのか、この世界は何から始まったのか真実を求める旅。そんな旅の中で、多くの人との出会い別れが実は旅の醍醐味であり、心温まるシーンが沢山ある。

250ページの比較的短い小説でありながら、読了後は大冒険をした後のような気持ちになった。